2009年1月31日土曜日

公共経済学:期末試験

期末試験は自作のノートと配布資料(スライドなど)を持ち込み可としました。いろいろと覚えたりするのは私自身きらいでしたから。試験問題は、モデルのアイディアを記述してもらうものと、モデルの計算をしてもらうもの半分ずつです。計算問題の例として第1問は次のようにしました。このぐらいは簡単すぎますでしょうか...?

問1
X地点からY地点まで行くのに「一般道」と「高速(道)」の2ルートがある。一般道を使うと移動コストはつねに1かかるのに対し、高速を使ったときの移動コストは高速を使った人口αに等しい。したがって、1だけの人口がXからYへ一斉に移動するとき、総移動コストはC=(1-α)×1+(α×α)となる。

a). 各個人が一般道を通るか高速を使うかを自由に選ぶとしよう。このときのナッシュ均衡を考え、αをもとめよ。
b). Cを最小にする最適α*をもとめよ。
c). 各個人の自由意志を尊重しつつCを最小化したい政府が、高速の使用に税金をかけるとする。最適な税額t*をもとめよ。ただし、税はCに含まないものとする。
d). 「外部性」を定義・計算し、最適ピグー税額tを求めよ。t*と比べて論ぜよ。

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