2009年5月27日水曜日

基礎ミクロ:第5章 無差別曲線

第11章の公共財について説明(非排除性・非競合性についても触れる)しました。その後、教科書の第2部「一般均衡分析」に移りました。今回は第5章「消費者行動の理論」で、まず無差別曲線について説明(126~137頁)。さらに、無差別曲線の傾きを効用関数から導出してみました。

ちなみに、横軸C1はカレーライスのごはん、縦軸C2はカレーライスのカレーソースとして、無差別曲線を考えてみました。りんごやみかんよりは絶対わかりやすいはず!

2009年5月26日火曜日

実験経済学第7回:リスク評価・プロスペクト理論

リスク評価におけるアノマリー(アレの反例など)・プロスペクト理論・Marschak-Machinaの三角形について話しました。
 再来週までの宿題:Marschak-Machina三角形を使って、common ratio effect(共通比率効果)のアノマリーを図示してください。くわしくは、スライドをCourse N@vi からダウンロードして読んでください。

2009年5月25日月曜日

基礎ミクロ:第11章 費用逓減産業

外部効果の例(教科書300~302頁)と、費用逓減産業(教科書306~313頁)をやりました。図11-3の右側の図に限界費用MCをちゃんと正確に書き込めるようにしましょう。

2009年5月20日水曜日

基礎ミクロ:外部効果とピグー税

テキスト第11章「市場の失敗」のひとつめ、外部効果について話しました(292~298頁)。図11-2の説明で、正しくは「社会的費用=私的費用+外部効果(公害の費用)」となるところを、すこし違って話してしまいました。ご指摘に感謝です!

2009年5月19日火曜日

実験経済学第6回:公共財の供給実験(つづき)

公共財の自発的供給ゲームの実験をいくつかレビュー。スライドは Course N@vi からダウンロードできます。

6月2日提出のレポート課題:2009年6月2日(火)午前10時50分に提出。A4用紙横書き(できればワープロ打ち)の片面印刷でお願いします。左上をホチキス止めしてください。分量はA4(1枚約1200字)で1~2枚を目安とします。

これまで、標準的な経済学を勉強してきた中で、いろいろなモデルや考え方を学習したと思います。ご存知の通り、多くのモデルやその背景にある経済学的な考え方には、極端なところ(構造や動機の簡略化)があります。

そんななかで、あなた自身が特に強い違和感を覚えたもの(モデルなど)について考えてください。まず、そのモデル・考え方をまず簡単に紹介し、どうしてあなたが違和感を覚えたのかを書いてください。何かが現実(具体例があるといいですね)と違うからなのか、モデルのこんなところがおかしいと思うのか、そのモデル・考え方を批判的に解説してください。
 では、それをどのように改善できそうなのか(これは経済学者の研究領域ではありますが)、すこし展望してみましょう。難しくかまえず、リラックスして考えて楽しんでください。

2009年5月18日月曜日

基礎ミクロ:第9章 独占

買い手独占(p.246)と独占的競争(p.249)の解説をして第9章の内容を終えました。今日は練習問題もやりました、残りは下記の通りの宿題です。
 ランチタイムの経済学第9章と第16章を読んでおいてください。

宿題(来週の月曜の講義開始時に提出してください):
独占企業が直面する需要曲線 D=120-pであり、この企業の総費用関数はTC(x)=x^2である(Xの自乗という読み方をします)。問題(4):この独占市場の均衡における、消費者余剰、生産者余剰を求めよ。総余剰を最大化する社会的に望ましいときとくらべて、余剰はどれだけ減ってしまっているか、求めよ。問題(5):マークアップ率mと、需要の価格弾力性εを求めよ。m=1/(ε-1)となっていることを確認せよ。

2009年5月14日木曜日

「男女共同参画時代のキャリアデザイン」

母校から講演に呼ばれました。如水会(じょすいかい:一橋大学同窓会)の寄付講座で『男女共同参画時代のキャリアデザイン』です。私は「仕事・育児・パートナー選び」という題目でいろいろと話しました。

仕事については、日経就職NAVIのCMにあった「きっと君のカッコイイは変わる。」になんかだまされるな、とメッセージ。
 男女共同参画に関連して、アメリカでの先生が出産直前まで大きなおなかのまま、フツーに私に指導してくれたことなどを話し、日本の状況は明らかにおかしいということを伝えました。

育児については、フツーに分担していること。「家事・育児に"協力的"」とか、「妻のキャリアに"理解"がある」という言葉はおかしいのでキライだとか言ってみました。わかってもらえたかな。

パートナー選びでも、男女ともにテストステロンの影響に惑わされるな(講義中ではもっとダイレクトに言いました。ここはかなり笑いをとれたところ。)

いずれにせよ、自分の価値観をしっかり見つめよ!

2009年5月13日水曜日

基礎ミクロ:第9章「独占」

まず独占禁止法の第1条を読んでみました。それから、教科書の236~240頁を勉強しました。

企業が(それが完全競争のときでも独占のときでも)利潤を最大化する生産量において、限界収入MR=限界費用MCとなることを、数式で確認。その企業がプライステイカー(競争的)ならば、限界収入MR=価格Pなので、MR=P=MC。おなじみのP=MCとなる。一方、企業が独占的ならば、限界収入MR=[P(Q)xQ]' だから、限界収入MR<価格Pとなる。したがって、P>MCとなる。限界費用は価格より小さいので、そこに独占による超過利潤が生じる。

さて、独占が「公共の利益に反」するという場合は、余剰の和が減少しているということであり、その減少分をグラフ上に見出すことができました。

2009年5月12日火曜日

実験経済学第5回:公共財の供給実験

前回のつづき。公平性のとらえ方は、実際のところ、かなり文脈に依存するということを示した実験結果をいくつか紹介しました。たとえば、最後通牒ゲームで、提案者と受け手の役割をランダムにくじで決めるのではなく、雑学クイズの正答率が高い人を提案者役にするというやり方があります。この場合、提案者はより多くの利得をとり、受け手にはあまり利益を分けないという行動が観察されます。

そのあと、公共財の供給実験についての説明をはじめました。

宿題:5月19日(火)午前10時50分提出。
最後通牒ゲームについて。
受け手が提案を拒否する動機について考えよう。以下の3つの実験はどのような動機を読み解くつもりなのか。それぞれの実験での拒否率が異なるものとして、答えよ。
実験0  通常の最後通牒ゲーム。
実験1  受け手は受け取りを拒否できるが、提案者自身への分配は提案者が行ったとおりに支払われる。受け手の選択は提案者に知らされる。
実験2 受け手は受け取りを拒否できるが、提案者自身への分配は提案者が行ったとおりに支払われる。提案者は受け手の行動を全く知ることなくゲームを終える。

2009年5月11日月曜日

基礎ミクロ:第4章終了

余剰分析の応用例(「過少生産の例:間接税」と「自由貿易の利益」99~104頁)をやり、III節はとばして、IV節の前半をすこしだけやりました。その後、第9章に取りかかり始めました。