2009年12月8日火曜日

実験経済学第25回:寄附・慈善行為の神経経済学

前回・前々回と社会的選好について勉強したので、その応用のひとつとして寄附行為を考えてみます。参考図書の20章に該当する部分。

利己的な経済人でさえ、利他的にみえる慈善行為を行う場合がある。それは、相手からの見返りが期待できる場合や、慈善行為が自己満足を与える場合(もちろん、なんで自己"満足"するのかという話にはなるが、単に偽善的な自己顕示欲もありうる)。このちがいは、選択の結果や行動をみていただけではわからない。だからこそ、脳イメージングの出番なのだということ。

ただし、まだ研究はすすんでいないそうで、実験研究自体がおもしろい論文はいくつか紹介されているものの、これらモデル選択に役立つ研究は少ないようです。

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