2011年5月25日水曜日

実験経済学3:効率性と公平性の考え方。うまい棒ゲーム。

市場均衡を勉強したので、今日は効率性と公平性についてミクロ経済学ではどのように考えるのか整理してみました。そのあとで、うまい棒ゲームをやりました。

「サンクトペテルブルクのパラドックス」をベースとした、うまい棒ゲームを考えます。まず、どのように理論と現実が相容れないのか(パラドックス)を理解し、その上で、理論を再解釈することでそれなりの決着をはかりましょう。「効用」という考え方によって現実の再解釈がうまくできます。そこに経済学モデルの意義、現実をうまく説明・理解できるという役割を見出すことができるのではないでしょうか。

さて、このゲームでは、コイン投げをして、表がでれば、コイン投げを続けることができます。裏がでた時点でゲームは終わりです。ゲームが終了するまでに、何回(連続して)表が出たかによって、何本のうまい棒がもらえるかが決まります。いきなり裏が出てしまった場合(表が0回のとき)は、うまい棒が1本もらえます。表が1回だけで次に裏が出てしまったら、2本もらえます。表2回で3回目に裏が出てしまった場合は、4本だけもらえます。このように、連続して出た表の数が1回増えるごとに、ゲーム終了時点でもらえるうまい棒の本数が2倍に増えていくのです。問題は、このゲームに一体いくら払って参加したいか(参加するのにいくらまでなら払いますか)ということ。

700円を支払ってゲームに参加してくれた学生さんがいました。残念ながら、いきなり裏が出てしまいましたので、うまい棒1本でゲーム終了となってしまいました。どうもありがとうございます、どうもすみません。

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