2009年10月28日水曜日
公共経済学7:ピグー税か量的規制か
高速料金をピグー流に求めてみました。外部性がどこに効いているのか見極めが大事。コースの定理の宿題についてもすこし話してみました。そのあと、費用と便益に不確実性があるとき、事前に量的規制水準を定めるのか、ピグー税である程度のフレキシビリティをもたせたほうがいいのか。これを考えるモデルの説明をはじめました。
2009年10月27日火曜日
実験経済学第20回:神経経済学 報酬と選択と意思決定
Neuroeconomicsの第28章“The computation and comparison of value in goal-directed choice”を勉強しました。複数の選択肢から1つを選ぶという意思決定問題をどのように脳は解いているのか、についての研究論文を紹介しました。その解き方のモデルとして、random-walk model が提唱されている。たとえば、Random Dot Motion task をやっているサルの脳のある部位(LIP)に、random-walk modelをサポートするような動きがみられるなど、神経科学による基礎付けがそれなりになされているようです。おもしろい。
2009年10月26日月曜日
公共経済学6:排出権取引のモデル
排出権取引のモデルをゆっくり解説。宿題は2つ。1)モデルのアイディアを図示・図解すること。2)次の論文を読み、理解すること。そして117ページまでに出てくる図について説明すること。
Plott, C., 1983, "Externalities and corrective policies in experimental markets," Economic Journal, 93, pp.106-127.
提出は来週の水曜日4日です。
Plott, C., 1983, "Externalities and corrective policies in experimental markets," Economic Journal, 93, pp.106-127.
提出は来週の水曜日4日です。
2009年10月21日水曜日
2009年10月20日火曜日
実験経済学第19回:神経経済学初期の論文3本
神経経済学初期のころの論文をレビュー。レファレンスポイントによって、脳で感じる報酬レベルがちがうこと。右前頭前野の働きをTMSという機器をつかって抑制してしまうと、最後通牒ゲームで不公平な提案がなされても、それを受け入れてしまうこと。についての研究でした。
行動経済学をやっているときにはリーズナブルな行動モデルという「アイディア」でしかなかったものに対して、神経科学がそれなりの基礎付けをしたという意味で画期的な業績だそうです。
行動経済学をやっているときにはリーズナブルな行動モデルという「アイディア」でしかなかったものに対して、神経科学がそれなりの基礎付けをしたという意味で画期的な業績だそうです。
2009年10月19日月曜日
2009年10月14日水曜日
2009年10月13日火曜日
実験経済学第18回:神経経済学 イントロ
第1章「イントロダクション 神経経済学(ニューロエコノミクス)の歴史」が今日の内容。経済学は、20世紀前半に"精緻化"され、モデル化されていった。その際、消費者の意思決定過程への分析よりも、消費者の選択結果(行動)に分析の重点を移していった経緯が紹介される。行動経済学(意思決定理論)の研究者はそれに対して、意思決定プロセスを重視して、そこから新しく経済学モデルを作りなおそうとしていく。当然、意思決定プロセスを観測すべきだという動きになり、それが神経科学へのアプローチとなる。
そうした動きと並行して、認知科学・神経科学の側から経済学へのアプローチもはじまったそうです。意思決定と脳活動をリンクさせた研究がはじまるものの、意思決定プロセス→選択 という流れを説明するモデルはたくさんあった。そのモデル選択として経済学的アプローチが有効だったとのこと。経済学、神経科学の双方からの歩み寄りが神経経済学誕生につながったと結んでいます。
そうした動きと並行して、認知科学・神経科学の側から経済学へのアプローチもはじまったそうです。意思決定と脳活動をリンクさせた研究がはじまるものの、意思決定プロセス→選択 という流れを説明するモデルはたくさんあった。そのモデル選択として経済学的アプローチが有効だったとのこと。経済学、神経科学の双方からの歩み寄りが神経経済学誕生につながったと結んでいます。
2009年10月7日水曜日
公共経済学2:厚生経済学の基本定理→外部性
パレート最適、エッジワークボックス、厚生経済学の基本定理を復習。外部性の解決について、ピグー税などについて言及しました。スライドはwebクラスからダウンロードできるはずです。
2009年10月6日火曜日
実験経済学第17回:神経経済学の本
Neuroeconomics: Decision Making and the Brain
第13章"Behavioral Game Theory and the Neural Basis of Strategic Choice"の内容。Colinが書いた章だ。
前半はGameの紹介、後半は Theory of Mindを扱った神経経済学的な実験結果の紹介になっている。Theory of Mindとは、他人の意図・判断・感情を推測したりおもんばかる機能のようです。ゲーム的状況では、これが極めて重要になってくる。ナッシュ均衡なんて、まさにTheory of Mind があるからこそ、均衡として定義できるわけだし。
主に5つくらいペーパーの紹介ができたと思う。
第13章"Behavioral Game Theory and the Neural Basis of Strategic Choice"の内容。Colinが書いた章だ。
前半はGameの紹介、後半は Theory of Mindを扱った神経経済学的な実験結果の紹介になっている。Theory of Mindとは、他人の意図・判断・感情を推測したりおもんばかる機能のようです。ゲーム的状況では、これが極めて重要になってくる。ナッシュ均衡なんて、まさにTheory of Mind があるからこそ、均衡として定義できるわけだし。
主に5つくらいペーパーの紹介ができたと思う。
2009年10月5日月曜日
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