2009年10月13日火曜日

実験経済学第18回:神経経済学 イントロ

第1章「イントロダクション 神経経済学(ニューロエコノミクス)の歴史」が今日の内容。経済学は、20世紀前半に"精緻化"され、モデル化されていった。その際、消費者の意思決定過程への分析よりも、消費者の選択結果(行動)に分析の重点を移していった経緯が紹介される。行動経済学(意思決定理論)の研究者はそれに対して、意思決定プロセスを重視して、そこから新しく経済学モデルを作りなおそうとしていく。当然、意思決定プロセスを観測すべきだという動きになり、それが神経科学へのアプローチとなる。

そうした動きと並行して、認知科学・神経科学の側から経済学へのアプローチもはじまったそうです。意思決定と脳活動をリンクさせた研究がはじまるものの、意思決定プロセス→選択 という流れを説明するモデルはたくさんあった。そのモデル選択として経済学的アプローチが有効だったとのこと。経済学、神経科学の双方からの歩み寄りが神経経済学誕生につながったと結んでいます。

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