したがって、パレート効率性条件は次の最大化問題を解くことで得られる。
つまり、あえて個人1に着目し、財の配分をすべて操作して「他の人たちの効用水準を下げることなく、個人1の効用水準を最大化する」という問題だ。この1階条件を整理するとサミュエルソン条件がえられる。入門レベルのミクロ経済学で「公共財のときは、各個人の需要曲線を縦に足し合わせる」と習ったことを式で表したもの。
ただし、この条件の求め方をみればわかるように、中央集権的にすべての財の配分をコントロールしているし、価格や市場は一切でてこない。それに、個人の予算制約式もなければ効用最大化問題も解かれていない。だからあくまでベンチマークとしての条件である。
そこで、各個人の効用最大化問題を解く分権的メカニズムを考える。ひとつのアイディアがリンダール均衡である。これは各個人に公共財の価格を
そうすれば、各個人の需要関数が導出される。ここで、
宿題は次の通り:
という効用関数をもつ個人が
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