税vs量的規制は、Weitzman (1974)のモデルを勉強。汚染物質排出を抑制したい状況で、社会にとってのその便益や企業にとってのその費用が確定されていない想定です。税(=汚染物質排出1単位あたり罰金)を科すやりかたがいいのか、それとも排出総量を規制して排出権取引のような規制がいいいのか、論点を整理している。
それぞれ利点がある。税の利点は、なによりも、企業の最適化行動(つまり罰金に見合った汚染物質削減行動)を織り込むことができること。逆に量的規制だと、汚染削減のコストが当初の想定よりもかなり大きくなってしまった場合でも、事前に取り決めた削減量を守るために多大なコストをかけることになる。それが社会的にみて望ましいかどうかは、社会にとっての便益とつり合いがとれるかどうかにかかっているが、事前にはそれはわからない。
税方式ならば、便益は考慮されないという欠点はあるものの、事後的な調整が可能であるため、費用が多大にかかってしまう結果を避けることができる。
税方式がいいか、量的規制がいいか、はもちろん状況次第。このモデルでは、どういった要素が、その決め手となるか(正確にいえば、決め手となりうるか)を考えている。
宿題:[肥やしを盗難していた容疑で2005年4月8日に逮捕された]Weitzman (1974)のモデルを想定しよう。
1)モデルの前提や変数、モデルの結論などを図解してください。横軸に
2)税規制と量的規制を考える。
政府は税規制はとらないで、量的規制をとったとしよう。汚染物質の削減目標は
ところが、事後的な調査(ex-post investigation)をすると、もし税規制であったら企業はもっと削減したはずであることがわかった(i.e.,
メディアから「税規制にすればもっと削減できたはずなのに、量的規制にしたせいで、削減量がすくなかった。」という批判があった。
この批判に反論をしてみよう。補足説明、釈明、反論をするとしたら、どのように答えるか。ここでは、あくまでもモデルにそって答えよ。
3)排出削減
ここではその問題を拡張し、2企業
限界費用曲線への外生ショックはそれぞれ別々に発生するものとする。ただし、その共分散を
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